dekadanのブログ

ヒエログリフよりも難解な走り書き

疲れましたね、マリア様

ブログでも書くかーと、息巻いて開いてみたけれど、何にも出てこない。そうだな、僕の幼少期の話でも書こうかな。カトリック系の保育園に通っていてさ、両親が共働きだったから夕方過ぎまでシスターとお迎えを待っていた。敷地内には小さな教会(当時は大きかった)があって、ステンドグラスが綺麗だった。お昼寝の時間になると好きな友達と布団を隣同士にして、ずっとおしゃべりしてたな。「疲れましたね、マリア様」

はじめて舞台に立った時のセリフ。僕はヨゼフ役に抜擢された。卒園の出し物での演劇。三時のおやつはよくこつぶっこが出ていた。もう今は見かけないお菓子。あんまり好きじゃなかった。門の前にクッキー屋があって、そこのクッキーが美味しかった記憶がある。カラメルを練り込んだ香ばしいクッキー。昭和の味。懐かしい。

歳を重ねたな。でもずっと忘れない思い出はたくさんある。そんなものが僕をつくっているのなら、これからも自分をつくる出来事が待っている。そう思うと先の未来が少し明るく感じるし、高揚感が湧くよね。いいも悪いもあるけれど、互いに影響し合って歩いていく。それはもう間違いない。私をつくってくれたのはあなたで、あなたを見つけたのは私だ。忘れないでおこおっと。